懐かしいとき

急に思い出す、懐かしいものたち。あのヨーロッパの匂い、立ち並ぶ色とりどりの店にきらきらとした太陽。高い青い空にふわふわと幸せそうに浮かぶ淡く白い雲たち。なんて綺麗だったんだろう。街や人から音楽の溢れるウィーンの街。甘く広がってゆっくり溶けていくザッハトルテの味に、レインボーのハリボーたちの誘惑。いつかまた出会えるだろうか。音楽は世界の共通語だと思う、特にクラッシックなんかは。一つの楽譜で国境を超えて世界中全ての人と同じ音楽を奏でられるから。黄金の間に身を投じた瞬間、一瞬だけど何世紀も前の空気を吸った気がした。舞台から見る景色は絶景、金でふちどられた天井。人生で演奏してきたどのホールよりも素晴らしかった、素晴らしいというのは綺麗に聴こえるから嫌だけど素晴らしかったんだ。その美しさは幻想みたいに、たまに思い出される。またいつか訪れるであろうウィーンの街並みに恋してるのかも。

今日も日本でヨーロッパの空を想う。